オーガム19 アスペン/ポプラ

アスペン・ポプラの特徴

先駆植物(パイオニア種)。急速な成長を特徴とし、すぐに空き地にコロニーを形成することができます。何もない遷移の初期段階で発生し、森林を創り出す助けをします。

そよ風が葉を前後に揺らしやすく、木全体がそよ風の中で「きらめく」外観になります。

アスペンの特徴的な細い枝は風を受け流し。丸みを帯びた幅広の葉は、微風でも震え擦れ合い、囁きをもたらします。

雌雄別れた花は風が花粉を運び、種は綿毛に包まれ風に乗って新しい土地に飛んで行きます。

アスペン・ポプラは、多くの場合湿地や水辺の近くに生息します。生息地は主に北半球の針葉樹の多い地域で、落葉樹の少ない土地に葉を落としながら森を創り出す役割を担います。

木は苔直物の宿主となり、蝶や蛾など鱗翅目種の幼虫の食料となり、若い樹皮は野うさぎや鹿の食料にもなります。

広がる葉は風を和らげ、落ち葉は冬の大地を多い隠し寒さ防ぎ、小さな生命を守ります。

木の寿命は40〜150年程ですが、地下には根によって結ばれたコロニーがあり、とても長生きです。新しい茎を30mも離れたところに現すこともでき、山火事や台風などの災害で木が失われてもクローンを生み出す力があります。地下にある根は、山火事が起きても熱さの下。火が燃え尽きた後に新しい芽が成長するのです。

何千年もの間、地上で消滅しても新しい芽を出して続けているコロニーも存在し、DNA解析など古代の情報を知る手がかりにもなっています。

アスペンは日陰で繁盛しません。太陽の光の中で苗木が育ちます。

平たい葉は良く光を受け、強風の力を和らげ、幹や枝の損傷の可能性を減らします。 冬には葉を落とすことで、大雪による被害を防ぐのに役立ち根本を保護します。

樹皮は葉の気孔と同じような機能を持ち光合成ができ、葉が落ちた後も成長が可能です。