ペルセウス座流星群と神話

ペルセウスと流星

三大流星群のひとつで、年間でも常に1・2を争う流星数を誇るペルセウス座流星群。極大の時期がお盆の直前なので、多くの人が注目しやすい流星群ですね。

ギリシャ神話の英雄ペルセウスといえば、アンドロメダを海獣から救いだした冒険談が有名ですが、流星との関わりが、彼の出生の段で語られています。

流星群の放射点が、ペルセウス座の近くだから、付け加えられただけの神話なのでしょうか。もっと何か秘められていそうな気がしてワクワクします。

ペルセウスの誕生

アルゴス王のアクリシオスには美しい娘ダナエがいました。しかし息子には恵まれず、世継ぎが欲しくてデルフォイで神託を求めます。

すると、「息子は生まれないが、孫に男の子が生まれるだろう。」「汝は孫に殺されるだろう」と告げられたのです。

王は驚いて、娘をブロンズの塔(一説には地下室)に閉じ込めて、男を近づけないようにします。しかし、これに目を付けたのが、ギリシャ神話一の浮気者ゼウスです。

気に入った女性と仲良くなるためなら、あの手この手。あらゆる手段を屈指し、鷲や牛などに変身して想いを遂げていくゼウスですが。なんと今回は黄金の雨(シャワー)に変身です!

誰も近づけないダナエの寝室に、黄金の雨となって降りそそぎ、やがて月満ちて息子ペルセウスが産れるのです。

このシーンは、たくさんの絵画の画題に取り上げられています。

ダナエと黄金のシャワー

ティツィアーのダナエ

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、第1作 1544年 国立カポディモンテ美術館(ナポリ)

ティツィアーノの第1作にはダナエの横には天使が描かれていますが、第2作は侍女でしょうか。エプロンを広げて金の雨を集めていますよね。ちょっと欲張りになりました^^;

エルミタージュ美術館には第3作があります。 プラド美術館所蔵の作品に描かれた犬の代わりにピンクの花が描かれ、侍女のエプロンは大きな金のお盆に変わり、なんだか欲張りな感じが増しています。

クリムトのダナエ

グスタフ・クリムト 1907-1908年 ウィーン ヴュルトレ画廊(Galerie Würthle)所蔵

この絵がダナエの神話を題材にしていたなんて知りませんでした。

降り注ぐ黄金を抱きしめて、いとおしむ感じが伝わってきます。

オラツィオ・ジェンティレスキのダナエ

オラツィオ・ジェンティレスキ 1621年 クリーブランド クリーブランド美術館所蔵

これ、好きです^^

神話の時代にも、星座が空に割り振られた時代にも

流星は降りそそぎ、夜空を飾っていました。

今よりもずっときれいに✨

4000個を超える流星が、まさに雨のように降って来た時もありました。

神話が生まれた頃、光のシャワーが実際に夜空を飛び交い。

神様が降りてきたのです✨

ペルセウスの神話の黄金のシャワーは、

まさに、ペルセウス座を放射点とする流星群のことでしょう。

神話に秘められた、いにしえの歴史が語られているのかもしれませんね。

おまけ

ペルシャ王家の祖とも言われるペルセウスは、ローマ時代からミトラ教と関連していることは知られています。ミトラ神のある解釈では「宇宙」「太陽」「雨の運び手」だとか。牡牛座の上に位置するペルセウス座は、ミトラ教の占星術においても重要な意味を持っていたようですが、まだ明確な資料が見つからないので、ご想像にお任せします。

神話によくあるお話へと…

ギリシャ神話に限らず、親が子供や子孫に殺されるのを恐れて、川や海に流したり、殺してしまうパターンは多いですね。

アクリシオス王は、娘と孫を手にかけるのが忍びなく、ダナエとペルセウスを箱に閉じ込めて海に流してしまいます。

運よく箱はセリーポス島に漂着し、漁師のディクテュスに救われて、母子は平穏な暮らしを送り始めるのですが、領主がダナエに横恋慕。

ここからペルセウスの試練と冒険が始まって行きます。メデューサ退治やアンドロメダ王女の救出など、続きはまた別の機会に…

参考資料

https://ja.wikipedia.org/wiki/ペルセウス

https://es.wikipedia.org/wiki/Mitraísmo

http://www.constellationsofwords.com

https://ja.wikipedia.org/wiki/ダナエー

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