春分、春分の日の太陽の位置について。
春分の日 vernal equinox day
太陽が春分点と重なる日。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日。二十四節気など世界中の暦でも重要視されています。
北半球では昼の時間が増えて夏へと、南半球では夜の時間が増えて冬へと向かう分点の日です。
春分点を太陽が通過する瞬間を含む1日が春分の日です。
時差や1日の始まりが国や暦の定め方によって異なることもあり、気学では子の刻(23時)から新しい日が始まります。
春分点 vernal equinox
天文学や占星術で使われている基点の一つ。
暦でも使われていますね。
天の赤道と黄道の交点の一つ。緯度経度の座標の原点、0°として扱われる昇交点です。
- 地球の自転を軸にした、赤道座標面が天の赤道。
- 太陽年や恒星日の基準としても使われます。
- 占星術では、実際の星座を起点にしたり、いろいろな春分点の考え方が存在しています。(インド占星術など)
- 黄道は、太陽の平均的な通り道の軌道。太陽系のほとんどの惑星はこの黄道面を回っています。
春分点は赤経0時かつ黄経0度を太陽が通過する瞬間のポイント。この瞬間を含む1日が春分の日になります。♈️で顕されますが、実際の天体の星座のおひつじ星座とは異なり、歳差運動によって銀河系全体での位置は少しずつ移動しています。
春分は、北半球と南半球の季節が入れ替わる中間の時で、昼と夜の時間がほぼ等しくなり、北半球はここから夏へと向かいます。
- 太陽の通り道、黄道面を基準とした黄経は赤経と同じく東回り。
- 座標の原点を太陽中心でとったものを日心黄道座標。
- 座標の原点を地球中心でとったものを地心黄道座標。
天の赤道と黄道の傾きの角度は23.4°。天体の影響を受けて多少の変動はあるようです。傾きが急になると季節の差が大きくなると考えられています。
歳差運動、厳密には赤道の歳差と呼び、地球の自転軸が黄道の極に対して約23.4°傾いたまま、自転とは逆向きに周期約25,800年で回転します。
参考資料:・アストロアーツ天文の基礎知識 ・国立天文台:天文学辞典 他